毎日の食事、塩分量は大丈夫?
いつもの味を見直そう!

熱中症対策で塩分摂取が必要と言われていますが、必要以上に取りすぎると体に悪影響になることも。暑くてお酒などの飲み物も美味しい今の季節。食事などでいつも以上に塩分を取りすぎることもあるので、この機会にご自身の塩分の取り方を見直してみませんか?

日本人の高血圧の最大の原因は、食塩のとりすぎです。
高血圧は喫煙と並んで、日本人の生活習慣病死亡に最も大きく影響する要因であり、もし高血圧が完全に予防できれば、年間10万人以上の人が死亡せずにすむと推計されています。

ここでは具体的な食塩の摂取基準や塩分の減らし方をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

いつもの味の塩分量をチェック!

「日本人の食事摂取基準」(2025年版)によると、1日あたりの食塩摂取目標量は成人男性で7.5g未満、成人女性では6.5g未満となっています。これらの量が、皆さんの日ごろの食事の中でどのくらいの量にあたるかご存知ですか?

しょうゆ、みそ、ソースのように「目に見える塩分」は手元で調整することができますが、加工食品のようにあらかじめ含まれている「目に見えない塩分」は気付かないうちに多く取ってしまいがちです。商品ごとの塩分量などを比較し、食材を上手に選びましょう。

目に見えない塩分(例)

どうやって塩分を減らしたらいいの…?

食事の際の塩分を減らすコツをご紹介します。
できることから少しずつ始めてみませんか?

麺類の汁やスープを残す

漬物は控える

味噌汁は1日1杯以内

味見をせずにむやみに調味料をかけない

低塩タイプの調味料を使う

大量に出にくい醤油さしを使う

塩味の濃い加工食品や総菜は控える

食卓に卓上調味料を置かない

酢や香辛料を積極的に利用する

香りの強い野菜を積極的に利用する

減塩食品を活用する

こちらの記事では、塩分控えめレシピをご紹介しています!
塩分控えめスタミナ麺で高血圧予防|日立けんぽ|日立健康保険組合

なお、カリウムは体内の余分なナトリウムを排出してくれるため、塩分が多い食事の時には、カリウムが多く含まれる食材を合わせて食べると効果的です。野菜はもちろんのこと、果物にもカリウムが含まれています。例えばバナナは1本で360mgとカリウムの量が豊富です。食事の際に塩分とカリウムのバランスを意識することで、病気の予防にもつなげていきたいですね。

※腎臓病の方はカリウムを制限する必要がありますので、必ず主治医に ご確認ください。

買い物をする際、料理をする際、食品の栄養成分表を確認することでも、意外な発見があるかもしれません。日々口に入れる食品の塩分について、今この瞬間から意識してみませんか?